妊娠中・授乳中のCBD摂取は安全?使わないほうがいい理由を3つご紹介します。

妊娠中・授乳中のCBD摂取は安全?使わないほうがいい理由を3つご紹介します。

今回は妊娠中や授乳中のCBD摂取について、FDA(アメリカ食品医薬局)の公式発表をもとに詳しくご説明していきます。

妊娠中は体の変化が大きく、ストレスが溜まりやすい時期です。

CBDの正確な知識を身につけて大切な命を守りましょう

アメリカ政府のCBD研究?FDAってなに?

FDAとは「Food and Drug Administration」の略で、アメリカ政府機関の1つです。

日本語では「アメリカ食品医薬局」と訳され、日本でいう厚生労働省のような役割をしています。

国内のCBDや輸入販売に関する事柄は厚生労働省が管理しているのに対し、アメリカではこのFDAが指揮をとっているのですね。

2018年にCBD製品の製造・販売が解禁されたアメリカ。

以降さまざまな製品が作られ、アメリカではCBD製品が爆発的ブームとなりましたが、市場の急成長に追いつかず、未だに規約は日々変更・更新されている状況です。

そんなFDAが今後も研究を進める必要があると考えているのが、妊娠中や授乳中のCBD摂取について。

CBDの本場アメリカでの判断をご紹介していきます。

CBDは妊娠中・授乳中に摂取していいの?

妊娠中や授乳中は体調の変化が著しく、ホルモンの影響などから疲れやすくなりますよね。

急に気持ちが悪くなったり、それこそお腹が大きくなってくると、今度は腰や足に負担がかかり余計に疲れたり。

ストレスもこの時期はかなり掛かるので、心身ともに疲れてしまうことは多々あります。

そんな時、ついついCBDのようなサプリメントで現状を緩和したくなりますが、その前にしっかりと使用上の注意を確認してください。

残念ながら、CBDは妊娠中や授乳中の摂取は「避けるべき」だと言われています。

FDAが公式に発表してた「避けるべき」という判断には、2つの理由があります。

理由その1:CBDの研究が充分ではないこと

医学面でのCBDや医療大麻についての研究はどんどん進められていますが、現在のところ、妊娠中や授乳中のCBD摂取について詳しい研究結果で出ていないのが実情です。

ただし、動物実験を重ね、以下のようなことがわかってきました。

High doses of CBD in pregnant test animals have caused problems with the reproductive system of developing male fetuses2 . In addition, based on what we already know about CBD, we expect that some amount of CBD will be transferred to babies through breast milk.
1、男の子の胎児の成長に影響があるということ
2、母親はCBDを摂取すると母乳を通して胎児に影響を与えるということ
引用:FDA OFFICIAL SITEより

また、妊娠中にマリファナ(ヘンプの仲間)を吸引すると、未熟児や脳の機能障害を持って生まれるリスクがあることもわかっています。

このように、今わかっている内容を見ても、妊娠中や授乳中のCBD摂取は避けるべき、と言えますよね。

ただし、この研究結果は、毎日多量のCBDを摂取した場合の結果なので、仮に妊娠を把握していない初期段階に微量のCBDを摂取したとしても、このような結果にはならないとされています。

万が一、知らずに摂取してしまった時は、かかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。

理由その2:CBD製品の品質的問題

FDAによると、近年アメリカでは「オーガニックCBD」「THC0%」と表記してあるにもかかわらず、化学農薬や重金、THCなどの人体に悪影響を与える製品が流通してしまっているんです。

以前も紹介しましたが、CBDが抽出されるヘンプは、吸収性・蓄積性に優れた植物でしたよね。

そのため、オーガニック栽培をしなければ、農薬や土壌汚染物などを蓄積し、CBD製品にも影響を与えてしまうんです。

THCが製品に含まれていると、胎児だけでなく母胎にも影響を与えることにも成りかねません。

日本でも個人輸入で買うことが出来ますが、安価なCBDが「危険」なのはこういう理由なんです。

安いからと言って手を出すと大変な事になりますので、十分に注意してください。

おまけ:日本の医療機関には専門医がいない

これはFDAとは別問題なのですが、日本ではまだCBDの知名度が低く、また医療大麻の研究が禁止されています。

そのため、国内でCBD摂取について相談できる専門医がほとんどいないのが現状です。

万が一何かがあった場合、相談することも対処してもらうこともできません。

妊娠中や授乳中は「念には念を」と言われるほど、注意が必要な時期。

何か起きてしまってからでは遅いので、CBDに限らずケアを忘れないようにしてくださいね。

体調やメンタルの面で辛い部分があるかもしれませんが、大切な赤ちゃんのためにもCBDは控えるようにしましょう。

最後に

今回はCBDが妊娠・授乳中に与えるリスクについて詳しくお伝えしました。

様々な症状に効果が期待されているCBDですが、まだまだ研究段階にあるのは事実です。

できるだけリスクを軽減させるためにも、使用上の容量や用法をしっかり確認して、安心安全に努めましょう。