電子タバコで肺にラードのようなものが付着、CBDリキッドは大丈夫なのでしょうか?について

「電子タバコで肺にラードのようなものが付着」・・・これは昨年9月にニュースになった話題で、トランプ大統領が味付きの電子タバコの使用を禁止するまでに発展した話。
現在は、タバコ味や普通のメンソール味のみが販売を許可されており、それ以外の味付きのリキッドはFDAに販売許可を得ないといけないとされています。
アメリカでは2018年から2019年秋まで、電子タバコを吸引したことで肺疾患を引き起こし、体調不良を訴える人が続出しました。
死亡例も多数報告されており、電子タバコ界に激震が走ったのは言うまでもありません。
今日はこのニュースについて、twitterのフォロワー様から質問を頂いたので、お答えした内容をご紹介していきます。
アメリカの電子タバコ事情
アメリカと日本では電子タバコをはじめ、様々なルールが違っています。
例えば、日本ではニコチン入の電子タバコリキッドは販売されていませんが、アメリカではニコチン入りも可。
またマリファナも合法であることから、CBD製品についてもTHCが含まれていても違法とはなりません。
代わりに、紙巻タバコとそれに類似する加熱式タバコへの規制は厳しく、日本でお馴染みのアイコスもアメリカではようやく販売が許可されたくらい。
これらの違いを踏まえた上で、読み進めてみてください。
日本・・・VAPEリキッドはニコチンなし、CBDリキッドはTHCなし
アメリカ・・・VAPEリキッドはニコチンあり、CBDリキッドはTHCありもOK(フルスペクトラムとか)
電子タバコ(リキッド)に関連する2つの報告
アメリカでは電子タバコはもちろん、CBDブームの地でもあるため、どちらも非常に盛んな国です。
ですが、法整備が整っていなかった為、品質もバラバラで粗悪品も多く販売されていたんです。
日本の場合は、CBD製品をつくるためのヘンプ栽培は許可されておらず、CBD製品は海外からの輸入のみ。
ですので、税関でキチンと検査をされたもののみが流通される為、品質はある程度維持されていますが、アメリカは一気にブームが到来したことで品質が確保されていませんでした。
1つめの事例
THC混入2018年4月、アメリカ陸軍ノースカロライナ州の2つの医療センターで、数ヶ月のあいだにVAPE用CBDリキッドの使用に関連するとされる健康問題が60件報告されたことを受け、その健康被害を公に警告した。頭痛、吐き気、嘔吐、見当識障害、興奮、発作など多岐にわたった。その数ヶ月後、州の医療関係者も現地の救急治療室を訪れた30人がVAPEによるCBD製品吸入に関連する幻覚、意識喪失、不整脈を訴えたことを受けて、警告を発表した。https://www.vice.com/
ちょうどアメリカでCBDが流行りだした頃に報告されたニュースですが、CBDを良くご存知の方なら「アレ?」と思われるはずです。
なぜなら、この症状はCBDというよりはTHCに見られる症状だからです。
アメリカでは安価なCBDの場合、THCを除去しきれないまま市場に出回ったりすることが多々あり、CBDを吸っていたつもりがTHCまで摂取してしまったことで頭痛や吐き気、幻覚などの症状が出てしまったというワケです。
2つめの事例
THC吸引香り付き電子タバコ歴2年の19歳「アンソニー」さんが体調を崩し病院で検査した結果、肺が「ベーコンの油がべっとり付いた状態」になっていると診断、現在も入院中。アンソニーさんは電子タバコ歴2年で、ブルー・ラズベリーやシナモン・トースト・クランチ、コットンキャンディーなどのフレーバーオイル(リキッド)だけでなく、大麻(マリファナ)の主な有効成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含んだ製品も好んで使用していたようだ。
これがtwitterのフォロワー様から頂いた件の内容だと思いますが、そもそもリキッドの主成分であるグリセリンやプロピレングリコールは医薬品をはじめ、化粧品や食品添加物として私たちが日々摂取しているもの。
味をつけるための香料も含まれますが、これも食品添加物で日常に使われているものばかり。
ここで注目して欲しいのは「THC」含有製品を好んで使用していたという点です。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の発表
電子タバコに関連する健康被害が多発したことから、CDCが調査をはじめ以下のような結論を出しました。
CDCの結論電子たばこに関連する肺疾患がピークから減少に転じ、以前から疑われていたビタミンEアセテートが流行の主な原因だとするレポートを発行した。THC(大麻に含まれる有害成分)製品が使用されていたことも注目されており、ビタミンEアセテートは、低品質の気化式たばこカートリッジの添加物として使われる油性物質である。
THC製品=マリファナを使用していたことも判明しており、後の調査で、闇市場で取引されているTHC製品の増粘剤としてビタミンEアセートがよく使われていることが判明しています。
このビタミンEアセートというのは、帯微緑黄色澄明の粘稠な油性の液(厚労省より)で、サプリなどでも使われる成分ですが、蒸気化して肺に吸い込んだのち温度が下がると、元の粘稠な油に戻ってしまいますよね。
つまり、肺にラードのように付着したのは、これが原因だろうと言われているんです。
粗悪品のリスク
キチンとしたCBDブランドの製品であれば問題ないと思いますが、インターネットで世界中からものが買える時代ですので、個人輸入などで安価なモノを買うことも出来ます。
ですが、先程もご紹介してきたとおり、THCが混入していたり、それこそビタミンEアセートが使われている可能性もありますのでオススメはしません。
他にも、ヘンプは「生物濃縮性」があるので、土壌の中にある栄養はもちろん、人体に害のある化学肥料や農薬なども蓄積させる植物。
コストダウンの為に化学肥料をバンバン使って育てたりすると、有害な化学物質をそのまま吸収してしまい、それが製品にそのまま反映してしまう特徴があるので、安価なものはCBD自体の品質も期待出来ませんよ。
CBDはヘンプから取れる量はごく少量で、栽培、抽出に莫大な費用がかかるビジネスなんです、「安い」には理由があることも知っておく必要があると思いますよ。
最後に
優れた効果が期待できるCBDですが、日本国内で流通している製品から違法成分でもある「THC」が検出されたというニュースもあります。
CBDラボで取り扱うCBDブランド「カンナプレッソ」は、日本食品分析センターをはじめとした第三者機関から、THCはもちろん、ニコチンやホルムアルデヒド(発ガン性物質)を含んでいないことが証明されていますので安心してご利用になれますよ。
どうも最近体調が優れない、なかなか寝付けない、ストレスが溜まっているなどの体調不良のサインが出ているようでしたら、是非CBD製品をお試しになってみてください。
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